車高調KITを他店で購入取付されているお客様からの御相談で、
『車高が下がり過ぎているので車高を上げた後にアライメント調整をお願いしたい』
との事で御依頼を頂きました。
すでに取り付けてあるアライメントの取扱い説明書を御持参されて、
車高調の組立寸法を書いてある数値に合わせてまず車高を上げてみようという事になり、
御来店頂いた時の車高を測り、
お預かりした取扱い説明書とニラメッコしながらまず組み付け具合の計測!
リフトに乗せてタイヤを外して『さぁ、測ろうかな?』っと思って商品に触れると『ん?』
車高を調整する部分のロックシートとスプリングシートとそのロックシート
全てが緩んでました。
しかも全長調整式なのに、スプリングがガサガサ動く状態!
しかもスプリングテンションを掛ける為に通常はスプリングの自由長から5ミリ程縮めて
スプリングシートを位置決めしてロックするのですが、もしかすると初めは締まっていたが、
長年使用して増し締め点検をせずに現在の状態になったのかは不明ですが、
当店としてはユーザー様に現状を報告してどう対応するかをお話しした結果、
ユーザー様は『良くわからないのでお任せ致します』との事でした。
そこで『当店の持っているノウハウでさせて頂きます』とユーザー様に報告をして
作業を完了致しました。
あくまで想像ですが説明書を読んで見ていると、どうやら標準より自由長が短いスプリングを入れていたのでは無いか?と言う事が考えられると思います。
組み付けた時の全体の寸法が表記されてないので
ハッキリと言えませんが、取付説明書に表記されている寸法はスプリングシートの
ロックシート下段端〜車高調整ロックシート上段端迄のネジが切ってある寸法しか無く、
自由長の短いスプリングを入れると話しのつじつまが合います。
組み付け後アライメント調整をさせて頂き、フロントキャンバーとトー リアのトーを調整致しました。車高調のフロントアッパーシートは調整式になっていてボルトを緩めて調整ができるんですが、その調整部分のサービスホールが小さくて穴からはロックボルトを緩めるのが困難なので、ユーザー様には『万が一大きくキャンバーがずれていて、調整が必要な場合はフロントショックをボディから離す為それ相応の作業料が掛かりますと報告。
お客様も納得されたので、アライメント調整を進めていきました。
車高を上げたのですが、フロントキャンバーをもう30分起こす事にしました。
幸いにも車高調のアッパーマウントとボディの取付ネジ穴が横方向に長穴になっているので、
その部分でどこまで調整ができるのか。やってみました。
結果、ほぼ理想の数値になったので、車高調を外さなくても良い事に。
工賃の御負担も少なく済みました。
お客様にも御説明して納得されてお帰りになられました。
車高調を装着されている全てのユーザー様、
各部ロックシートは定期的に締め具合を確認しましょう。
出来ればお店やメカニック任せにせず、
ご自分の目と感覚で増し締めすることをお薦めします。
足回りの構造にもよりますが、ハンドルを左右に切ると慣性が働いて
緩む可能性があるからです。
特に、車検の時に何も言われなかったからと言う事例を良く聞きますが、
最終何か有った時、怖い目を会うのが御自身ですから。
御自身の五感を駆使して点検を行なって頂く様よろしくお願いいたします。
Takeuchi
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